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投与までの道のり

放射性リガンド療法に用いる医薬品(以下、RLT製品)は、投与ごとに受注生産され、厳格な管理のもとで患者さんに届けられます。

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Novartis

RLTCareへようこそ

当サイトは医療関係者の皆様に情報提供することを目的として作成されています。
一般の方への情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。 

進行癌の治療において、“時間”は単なる物差しではなく、最も貴重な“価値”です。

放射性リガンド療法(RLT)は核医学治療の一種で、最先端の癌治療の一つです。

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最先端の癌治療

RLT は神経内分泌腫瘍の癌治療の選択肢として2021年6月に国内で初めて承認されました1, 2

RLTは、癌が全身に広がっていてもそれらを認識して治療します。RLTは標的となる癌細胞に放射線を照射し、周囲の組織へのダメージを抑えます3, 4, 5, 6。RLTに用いる薬剤は通常、点滴静注により投与されます。

最近の治療法の進歩にもかかわらず、治療後に癌が進行した患者さんの予後は依然として良くなく、アンメットメディカルニーズが高い状況です7, 8, 9

RLTは異なる種類の放射性核種とリガンドを組み合わせることによって、今後複数の癌腫でRLTが治療選択肢になる可能性があります10, 11

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RLT治療に適した患者選定

放射性リガンドイメージング(RLI)は、放射性リガンド療法(Radioligand Therapy,RLT)の患者スクリーニングのツールとしても利用されています。

核医学には画像診断(放射性リガンドイメージング;RLI)と治療(放射性リガンド療法;RLT)の2つの要素が含まれています。診断と治療を一体化させた医療概念をセラノスティクスと呼びます。RLI、RLT ともに同じ標的分子を用い、RLI で癌を特定し、RLT で癌細胞を傷害します。セラノスティクスでは、診断と治療を一貫して実施することが可能となります。ここではRLT に適した患者選定とRLT 実施までの流れの一例をご紹介します12, 13, 14, 15, 16

腫瘍専門医は、画像検査、生検、血液検査、尿検査、バイオマーカー検査、遺伝学的検査などの検査により、総合的に癌を診断します17, 18

RLTには癌に対する医療を提供する専門医と核医学に精通する医師との連携が必要です。外科医、腫瘍専門医、核医学専門医、放射線科医、病理医、専門看護師等で多職種チーム(MDT: multi-disciplinary team)を構成し17a, 18a, 19、MDTで患者の病態について話し合い、RLTの適応となるかを判断します。

腫瘍専門医は核医学専門医と連携してPET-CT検査を行います。PET-CT検査では、癌腫に応じた放射性トレーサーを用いて腫瘍マーカーの発現部位を調べ、RLTの適応となるかを確認します12a, 15a, 16a, 17b

PET-CT検査の後、MDTは結果を検討し、症例検討を行い、治療の適格性を確認した上でRLTを計画します§

§RLTの適格性はRLIで十分な取り込みが認められることが必要です。

MDTで合意が得られたら、腫瘍専門医は核医学専門医と連絡を取り、RLT製品を発注します。

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発注する

受注生産方式:必要なものを必要なときに必要な量だけ

RLT製品の発注を受けてから製造まで約2週間を要します20。受注すると、投与1回分を製造し、輸送するのに必要な製造とロジスティクスの工程がスタートします。

ノバルティス ファーマ放射性医薬品発注システム(ROME)は、患者さんが必要なときにRLTを受けることを可能にし、発注や調整が容易にできます21

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24時間以内に発注確定の連絡をいたします

通常締め切りまでに発注した場合。2週間以内の発注の場合は、24時間以内のご連絡ができない場合がございます。

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RLT製品の製造

RLT製品の製造には、医学、化学、物理学および生物学的な深い理解が必要とされます20a。ノバルティスは切れ目ないタイムリーな製品供給、一貫した治療の提供を目指しています。

RLTの製造計画​をたてる

ノバルティスは、製造に必要な原料にアクセスできる専用のサプライチェーンを確立し、世界中の医療機関にRLT製品を提供するための製造能力を備えています22

需要に遅延なく応えられるよう、原子炉をいつでも稼働できるようにしておき、原料は原子炉で放射化させるための最終処理を行っておきます。

治療用放射性同位元素を特殊な原子炉またはジェネレータで生成させ、製造施設に輸送し、そこでリガンドと結合させます23

製造から供給までの時間のロスを最小限に抑えるために、予め発注を頂くことが必要です。

RLT製品の製造には精度とスピードが不可欠です

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半減期がスケジュールを決める

RLT製品の有効期間は限られているため、線量測定後、数日以内に患者さんに届ける必要があります 20b, 24, 25

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受注生産方式での治療

RLT製品の有効期間は限られていることから、個々の患者さんごとに、計画された投与日、時間および場所に合わせて製造されます20c, 24a, 25a

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品質管理

RLT製品は高度に製造管理されており、厳格な「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理に関する基準(GMP)」に従っています20d, 23a。製造工程を通じて品質管理がきわめて重要であり、1回の製造(バッチ)ごとに最高基準を満たすよう専属の専門製造者が全力を尽くしています。

品質認定を経て、RLT製品は患者さんのもとへ届けられます。

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RLT製品の輸送

限られた時間内に輸送しなければならないため、高度に管理されたグローバル ロジスティクスが重要です。

出荷作業はオンデマンドで大量に行うため、遅れが生じないよう、製造施設と納品先との間で十分に調整がなされます。

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RLT製品の各バイアルが安全に包装され、輸送され、追跡され、納品されるよう、専門家が細心の注意を払って確認します20e

輸送中は消火器を車両内・機内に装備する、放射性物質を輸送していることを表示するなどの安全対策をとっています。

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RLT製品は、ガラスバイアルに封入された後、プラスチックで密封された緑色の鉛シールド容器に収められます20f, 25b

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RLT製品はさらに、放射性物質を輸送中に遮蔽および保護するよう設計された「A型輸送物」の容器に収められます20g, 25c

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運搬中は輸送物の安全性が損なわれないよう細心の注意が払われます。保冷パックで、製品の有効性を保つのに必須とされる温度の範囲(0~30°C/32~86°F)で保管します25d

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包装が完了したら、国境を越えた配送が始まります。配送に伴う必要書類はあらかじめ用意され、各輸送物はGPSで追跡されているため、配送状況をリアルタイムで確認できます。

※日本国内ではGPSの導入を将来的に予定しております。

安全、かつ速やかに製品を医療機関までお届けいたします。

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患者さんへの投与

RLT製品は受注生産品であり、製造開始後数日以内に患者さんに点滴静注します。

点滴静注の場合は、投与時間は30分程度とされます19a, 27。治療サイクルの終わりまで定期的に行う受診と検査のスケジュールを決めます。

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RLTを患者さんに行う前に

治療前に患者さんに詳しい説明や指示を行い、点滴静注の準備をします3a, 27a

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最終的な品質管理

RLT製品が治療施設に届いたら、患者さんに投与する前にまず1本ずつ最終チェックを行います17c, 28

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投与前の包括的な検査

一連の臨床検査を実施して患者さんの健康状態を評価し、投与しても問題がないことを確認します3b, 27b

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併用薬の確認と調整

RLTを受けるために、患者さんに一部の薬剤の服用を一時的に中断してもらわなければならない場合があります3c, 27c。治療の効果を高め、考えうる副作用を管理するために、患者さんの必要性に応じて、特定の薬剤を投与前または同時に投与する場合があります27d

投与直後に行うこと

アフターケアと投与後のサポートについて、患者さんには情報提供を行い、医療従事者は日本の規制に従ったマニュアル等に沿ってケアを行ってください3d, 27e

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放射性物質は体内から排出

点滴後、放射性物質は尿などに含まれ、体内から排出されます29, 30, 31

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すべての廃棄物の安全な処分

包装資材などの安全な廃棄または再利用のために、手順と包括的指針が定められています。

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副作用のモニタリング

RLTを実施後は、副作用が生じていないか、患者さんをモニタリングすることが不可欠です24b, 25e, 27f

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投与後の入院

投与後は放射線量を測定します。放射線量が安全なレベルに下がるまで(多くの場合1~2日)、放射線を適切に管理できる病室内に入院することになります27g

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退院と回復期

患者さんの不安をなくし、周囲の人への放射線被ばくを抑えるために、患者さんに情報を提供してサポートします3e, 27h

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RLTの普及

RLT製品は製造後できる限り速やかに使用しなければなりません。
ノバルティスがRLTを必要とするより多くの患者さんにRLTを届けられる未来に向けて邁進してまいります。

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患者さんのより充実した健やかな毎日のためにノバルティスは進み続けます。

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現在、私たちは、RLTが次世代の癌治療において、“なくてはならない柱”になる未来を描いています32

ノバルティスは、患者さんのためにRLTを開発・製造し、また、知識と経験を共有するために専門チームを各国に設けています26

RLTの導入にかかわる手順をシンプルに

RLTの導入をできるだけ簡便でシンプルなプロセスにするために、私たちはRLTCareを立ち上げました。RLTCareは、知識の提供・研修から、医療機関における治療体制整備のサポート、施設間連携にいたるまで、各施設が効率的にRLTを提供できる環境を整えられるよう、適格な患者さんがRLTを必要とするときに受けられるよう、包括的なサービスによりサポートします。

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RLTCareは、RLT導入までの手順をわかりやすくご紹介し、速やかに治療を開始できるようサポートします。

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参考文献

1 Strosberg J, et al. N Engl J Med. 2017;376:125–35

3 3a 3b 3c 3d 3e Novartis. Nuclear Medicine and You. Nuclear Medicine Therapy. Available from: https://prod.dol.nuclearmedicineandyou.com/nuclear-medicine-therapy. Last accessed: May 14, 2024;

4 Novartis. Introduction to RLT and Novartis. Available from: https://www.rlthub.co.uk/introduction-to-rlt. Last accessed: June 24, 2024

5 Novartis. Research and Development – technology platforms – RLT. Available from: https://www.novartis.com/research-development/technology-platforms/radioligand-therapy. Last accessed: June 24, 2024.

6 Virgolini I, et al. Eur J Nucl Med Mol Imaging. 2018;45(3):471–95

7 Fan M, et al. BMC Cancer. 2024;24(1):67

8 Sugawara K, et al. BMC Cancer. 2023;23(1):1051

9 Duenas JAC, et al. BMC Cancer. 2023;23(1):786

10 Novartis, Data on file. Datamonitor report. Radiopharmaceuticals: A New Approach to Cancer Treatment. March 2023. Last accessed: February 23, 2023

11 Zimmermann R, et al. Value Initiative Newsletter 2021. Available from: https://www.oncidiumfoundation.org/wp-content/uploads/2021/07/VI-Newsletter-2021-The-rising-Role-of-Radiotheranostics-Supported-by-the-Oncidium-foundation.pdf. Last accessed: August 28, 2024.

12 12a Duan H, et al. Nanotheranostics. 2022;6:103–17

13 Weber WA, et al. J Nucl Med. 2023;64:669–70

14 The Health Policy Partnership. Radioligand therapy: Realising the potential of targeted cancer care. 2020. Available from: https://www.healthpolicypartnership.com/app/uploads/Radioligand-therapy-realising-the-potential-of-targeted-cancer-care.pdf Last accessed: May 14, 2024

15 15a Bauckneht M, et al. Diagnostics (Basel). 2020;10:598

16 16a Novartis. Nuclear Medicine and You. Nuclear Medicine Imaging. Available from: https://prod.dol.nuclearmedicineandyou.com/nuclear-medicine-imaging#work. Last accessed: May 14, 2024

17 17a 17b 17c Calais J, et al. Cancer Treat Rev. 2023:115:102524

18 18a Health Policy Partnership. Neuroendocrine cancer: an ideal patient care pathway. 2023. Available from: https://www.healthpolicypartnership.com/app/uploads/Neuroendocrine-cancer-an-ideal-patient-care-pathway.pdf. Last accessed: May 14, 2024

19 19a Ladriere T et al. Pharmaceutics. 2023; 15:1240.

20 20a 20b 20c 20d 20e 20f 20g Novartis: An Overview of Radioligand Therapies and How They Are Made. Available from: https://www.novartis.com/us-en/sites/novartis_us/files/rlt-manufacturing-factsheet.pdf. Last accessed: May 14, 2024

21 Novartis: Welcome to ROME, your unique one-stop radiopharmaceutical ordering platform to efficiently order, manage and track all of your radioligand products and needs. Available from: https://www.rltcare.novartis.com/place-order. Last accessed: May 22, 2024

22 Novartis Press Release. Novartis radioligand therapy Lutathera® FDA approved as first medicine specifically for pediatric patients with gastroenteropancreatic neuroendocrine tumors. Apr 2024. Available from: https://www.novartis.com/news/media-releases/novartis-radioligand-therapy-lutathera-fda-approved-first-medicine-specifically-pediatric-patients-gastroenteropancreatic-neuroendocrine-tumors. Last accessed: May 14, 2024.

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25 25a 25b 25c 25d 25e Hennrich U and Eder M Pharmaceuticals (Basel). 2022;15:1292

26 Novartis: Radioligand therapy: delivering now, building for the future. Available from: https://www.novartis.com/research-development/technology-platforms/radioligand-therapy/radioligand-therapy-delivering-now-building-future. Last accessed: May 22, 2024

27 27a 27b 27c 27d 27e 27f 27g 27h Cancer Research UK. Peptide receptor radionuclide therapy (PRRT). 2021. Available from: https://www.cancerresearchuk.org/about-cancer/neuroendocrine-tumours-nets/treatment/radiotherapy/peptide-receptor-radionuclide-therapy-prrt. Last accessed: May 14, 2024

29 Hermann K, et al. J Nucl Med. 2024;65:71–8

30 Demir M, et al. J Radiol Prot. 2016;36:269–78

31 Kurth J, et al. EJNMMI Research. 2018;8:32

32 IQVIA: Succeeding with Innovation: The State of Radioligand Therapy Readiness in Europe. Available from: https://www.iqvia.com/insights/the-iqvia-institute/reports-and-publications/reports/succeeding-with-innovation-state-of-radioligand-therapy. Last accessed: May 22, 2024

お問い合わせ

RLT導入までの作業の効率化と不安要素の解消に努め、患者さんが安心して治療に取り組めるよう、治療のステップごとに必要な支援を提供します。